水土里(みどり)ネット寒河江川 寒河江川土地改良区

主な活動支援

グラウンドワーク活動

グラウンドワークニの堰

グラウンドワークニの堰

●活動内容

グラウンドワーク二の堰が結成される契機となったのは、平成6年の二の堰親水公園の完成である。この公園は、寒河江市街地を貫通する農業用水路(二ノ堰)を利用して整備され、花と緑、せせらぎを観光資源とする寒河江市においても大きな役割を果たすものであった。

水土里ネットとしても、農業施設が公の施設として利用されることにより、農家のみにかかっていた維持管理の負担を公的な施設として管理することができるという期待もあり、水土里ネットが発起人となって賛同者を募り、平成10年に市内の企業、ライオンズクラブ、ロータリークラブ、自然愛好会など16団体500人が参加するグラウンドワーク二の堰が発足した。

令和元年度現在の会員数は19団体548人、二の堰親水公園内にそれぞれの分担箇所を決め定期的な草刈りや清掃活動を行っている。

●これまでの成果

地域が一体となり、清掃活動や植栽、各種のイベントを開催しており、それらに地域住民が多数参加することにより、地域の連帯感の育成につながっている。また、年を重ねるごとに参加団体が増えてきており、活動が地域に確実に浸透している。

都市との交流も交えた農業用水の歴史や役割についての体験学習を通じ、農村資源の豊かさを体験し、地域についての理解と活性化に貢献している。
全国からの地域住民による「街づくり組織関係者」や「行政機関・農業農村整備関係団体」などの現地視察研修を受け入れ、グラウンドワーク活動の手法を広めている。
また、農業水利施設としての重要性・景観とともに、これらの活動が認められ、平成18年2月に農林水産省より「疏水百選」として認定された。

二の堰 さくらまつり

二の堰 さくらまつり

●活動内容

毎年8月に開催していた「水辺の夜会」に変わり、平成27年より実施。
4月中旬、満開の桜の下でのカヌー体験やスタンプラリーなどの催しを行っている。玉こんにゃくや団子の振舞いもあり、子供からお年寄りまで1000人以上が訪れ、花見を楽しみながらふれあいの輪を広げる場となった。
夜桜のライトアップも行い、神秘的な夜景を楽しむこともできる。写真愛好家の方なども数多く訪れている。

グラウンドワーク高松堰

グラウンドワーク高松堰

●活動内容

高松堰幹線用水路沿いの遊歩道は、小学校の通学路などにも利用されていることから、学校での草取り作業が行われるようになった。また、水土里ネットが小学生を対象に環境標語の募集を行ったところ、家族で標語を考え、その表彰状を茶の間に飾るといったことから、子供たちの活動をとおして高松堰への地域住民の関心が高まった。これにより、「子供たちがやってんだがら、おらだも手伝わんなねんねが?」との声が高まり、区長を先頭に、水土里ネット役員等で平成11年に「グラウンドワーク高松堰」が発足した。グラウンドワーク高松堰は、5つの町内会の地区住民約330名で組織され、農家・非農家を問わず地区住民が総出で清掃活動や植栽活動を行っている。

●これまでの成果

毎年2回高松地区の年間行事として清掃活動を実施している。高松堰幹線水路が「花とせせらぎで彩る寒河江」にふさわしい水辺となるよう、地域全体で保全するグラウンドワーク活動を行い、地域環境についての共通認識や連帯感を育んでいる。また毎年、参加者も増えてきており、活動が地域へ浸透してきている。

また、農業水利施設としての重要性・景観とともに、これらの活動が認められ、平成18年2月に農林水産省より「疏水百選」として認定された。

地域の施設としての意識を今後も継続的に高める活動を行っていく。平成18年度からは、関係区の地域住民が全員参加して末端水路の清掃活動にも自主的に参加しており、更なる活動の定着を目指していく。

高松堰祭り せせらぎフェスティバルin高松堰

高松堰祭り せせらぎフェスティバルin高松堰

●活動内容

グラウンドワーク高松堰が主体となって、毎年海の日に「高松堰祭り」を行っている。魚掴み大会や流れを利用したチューブスライダーが行われ、1,000人程の参加者が集まる。

当日は地元の奥さんによる団子の振舞い、かき氷の振舞いなどもある。掴み取りした魚をその場で焼いて食べることもでき、家族連れで訪れる方々も多い。

●これまでの成果

地区民挙げての活動であり、伝統的に守られてきた農業水利施設が地域の施設として定着している。
高松地区区長会と水土里ネット寒河江川がトラストとしての機能を果たしながら、地域環境についての共通認識や連帯感をはぐくむため、今後も継続して進めていく。

沼川環境用水事業

沼川環境用水事業

沼川は、寒河江市を流れる排水河川として最上川への排水の役割も担っています。
寒河江駅付近の川沿いには遊歩道や親水公園などが整備されていますが、残念なことに山形県内の汚れた河川ワースト2位となっています。
そのため、平成18年度から「沼川水環境改善連絡協議会」が中心となり、水環境改善活動として雨水調整池での藁植え・微生物により浄化、沼川での植栽いかだ設置、さらに人材育成として、沼川環境保全応援隊の設立などが実施されました。
土地改良区では、これらの活動に参加するとともに、沼川へ清水を流すことにより、沼川の水環境の改善に貢献しています。